「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ拠点」は、日本の京都にある立命館大学の取り組みで、人文系と情報系の融合を狙い、京都や日本文化にかかわる無形・有形文化財のデジタルアーカイブの構築とデータベース(DB)を蓄積してきた21世紀COEプログラム「京都アート・エンタテインメント創成研究」をさらに発展させたものです。

すでに100万件以上のデータを持つ国内トップレベルの実績を誇り、マルチメディア型デジタルアーカイブなどの情報技術が人文科学の研究環境や手法を大きく飛躍させ、こうしたデジタルアーカイブが情報および人的なポータルとして、世界の日本研究機関のハブとなり得ることを証明しています。

本プロジェクトは、3Dメタバースを代表する「セカンドライフ」において、本拠点の研究成果を発信するメディアとしての仮想空間の有効性、および、本拠点における仮想的な研究教育環境の可能性について実践的に検証することを目的としています。

具体的には、GCOEの研究成果の提示、展示における必要性、親和性、技術的フィージビリティの観点から、仮想空間の持つ3D+双方向性+アバターコミュニケーションという特性に対して、発信サイドと受信サイドからログベースおよび参与観察ベースの分析を行うための基盤、環境を整備していきます。