『嘉永・安政・文久・明治 珍事集』

 この資料は、明治42年(1909年)、当時の京都府立図書館館長湯浅吉郎が新館の府立図書館(「京都府立京都図書館」)開館に合わせ、古書市場から購入したと見られているが詳細は不明である。昭和38年(1963年)、京都府立総合資料館が開館することに伴い、図書館にあった京都に関する大量な蔵書が総合資料館のへ移管され、その中に『珍事集』も含まれており、現在の府立総合資料館の所蔵となっている。

『珍事集』は、「かわら版」一枚一枚を台紙に貼り付けた、いわば貼り込み帳の形態を取る資料である。これが計7冊存在し、貼り付けられた「かわら版」は257点にのぼる。「かわら版」はほぼ年代順に並べられており、年代が記入してあるものからみて、その期間は弘化2年(1845年)から明治9年(1876年)の31年にわたっている。
 内容は、地震・火事の様子を報じた災害ものから、荒唐無稽なうわさ話を取り上げた珍事奇談もの、さらには幕末維新の政治を皮肉った世相諷刺のものまで、幅広い。
 地域は京都や大坂に関するものが多く、編者は京阪在住者によるものと予想できる。京阪の地域史を見る上でも重要な資料といえるだろう。


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