書込み: 明治45年6月市電開業を祝して花電車を走らせたが、なんと いっても大正4年の大正天皇御即位の御大礼が11月末に京都市 で挙行されたときの電車及び軌道電柱等の装飾は圧巻であった。 先ず電車の方は、仁明天皇登極の時(天長10年11月)造った悠紀 地方(近江国)主基地方(備中国)の「標ノ山」を考証参酌し悠紀 標山電車、主紀標山電車2輔と桜橘両樹及び舞楽大鼓からなる 暁子電車l輔とをつくり、聴子電車には童女を乗せ管弦統竹を 吹奏しながら連なって全線を走った。この他歯簿(ろぽ)進御の 御道筋にあたる烏丸線中、京都駅前から御所間(丸太町通)及び 丸太町線中、寺町通りより堺町御門前を経て二条離宮(西堀川) に達する軌道中央電柱を装飾して、これに電飾を施し、烏丸線 七条通、四条通、丸太町通及び丸太町線寺町通の各交差点に建 設した鉄塔には特別のデザインの装飾をつけた。また、四条大 橋の両端には大きなアーチを設け、橋上橋側に五彩の布綿を縦
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