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作品No. UCSF-hb029004wh CoGNo. UCSF-hb029004wh Co重複: 1 AlGNo. UCSF-hb029004wh Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「安政二年十月二日夜 大地震鯰問答」 ( あんせいにねん じゅうがつふつか よる おおじしん なまず もんどう ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  異人絵  役者絵  戯画  地震絵  時事絵  画題 鯰とアメリカ人の問答  首引  団十郎の行司役  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-29 CoGNo. ROM-2004.38.0001-29 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-29 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 /錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「万歳楽」 ( まんざいらく ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 「くらの開扉 落涙山非常明王」「こんがりどじ」「せいたかとうじ」 ( くらの かいひ、なみださん ひじょうみょうおう、こんがりどじ、せいたかとうじ ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  戯画  地震絵  時事絵  画題 安政大地震    見立不動明王  開帳  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-33 CoGNo. ROM-2004.38.0001-33 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-33 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 /錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 ( ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 地震絵  時事絵  報道絵  画題 安政大地震  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-37 CoGNo. ROM-2004.38.0001-37 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-37 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「焼死大法会図」 ( しょうし だいほうえ の ず ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 時事絵  地震絵  画題 安政大地震  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-42 CoGNo. ROM-2004.38.0001-42 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-42 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「自身除妙法」 ( じしんよけ の みょうほう ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  戯画  地震絵  時事絵  画題 鹿島明神と鯰  地震除けの護符  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-43 CoGNo. ROM-2004.38.0001-43 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-43 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 延寿 絵師Roma 落款印章 □□□延寿戯作 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「難☆」「稼鳥」 ( なんじゅう、かせぎどり ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 戯画  地震絵  時事絵  諷刺画  画題   シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-44 CoGNo. ROM-2004.38.0001-44 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-44 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「あんしん要石」 ( あんしん かなめいし ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 戯画  地震絵  時事絵  画題 要石  要石に願い事をする人々  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-75 CoGNo. ROM-2004.38.0001-75 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-75 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「地震廼非注」 ( じしん の こうしゃく ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 地震絵  時事絵  画題 安政大地震  前兆  異形出現  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-79 CoGNo. ROM-2004.38.0001-79 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-79 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「安政二年十月二日夜 大地震鯰問答」 ( あんせいにねん じゅうがつふつか よる おおじしん なまず もんどう ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  異人絵  役者絵  戯画  地震絵  時事絵  画題 鯰とアメリカ人の問答  首引  団十郎の行司役  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-81 CoGNo. ROM-2004.38.0001-81 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-81 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「大平安心之為」 ( たいへい あんしん の ため ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  戯画  地震絵  時事絵  画題   鹿島明神  𪮷抬𪮷𪮇の護符  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-83 CoGNo. ROM-2004.38.0001-83 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-83 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 - 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「なまづめをはなしうなぎのぬら蔵をゆりくづしたる金の口あせ」 ( なまずめを はなし うなぎの ぬらくらを ゆりくずしたる かねの くちあせ ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  戯画  画題 鯰の首引き  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. ROM-2004.38.0001-84 CoGNo. ROM-2004.38.0001-84 Co重複: 1 AlGNo. ROM-2004.38.0001-84 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「地震一口はなし」 ( じしん ひとくちばなし ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  戯画  地震絵  時事絵  画題 鯰と鹿島明神の立ち回り  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. JA13008 CoGNo. JA13008 Co重複: 1 AlGNo. JA13008 Al重複: 1 出版年: 安政02 (1855) 月日 10・ 地: 江戸 / Edo 出版備考: 順No.:( )
絵師略称 無款 絵師Roma 落款印章 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵(横絵) / ôban, nishikie 続方向 作品位置 001:001/01;01 異版
作品名1 「なまづめをはなしうなぎのぬら蔵をゆりくづしたる金の口あせ」 ( なまずめを はなし うなぎの ぬらくらを ゆりくずしたる かねの くちあせ ) 1印No. 1板元No. 1板元名 板元文字
作品名2 ( ) 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考
分類 鯰絵  namazue, 戯画 , kiga  画題 鯰の首引き / Catfish playing kubihiki (neck pulling or neck wrestling)  シリーズNo. 資料部門 浮世絵
作品No. UCSF-hb029004wh 配役 行司役 〈8〉市川 団十郎
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-29 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-33 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-37 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-42 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-43 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-44 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-75 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-79 配役 行司役 〈8〉市川 団十郎
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-81 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-83 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. ROM-2004.38.0001-84 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. JA13008 配役  
興行名 よみ 場立
外題 よみ 場名
所作題 よみ 音曲種
細目種 よみ 上演年 場所 劇場
作品No. UCSF-hb029004wh  
画中文字 なまづ 「ヤアあめりかのへげたれめ 此日本をばかにして二三ねん あとからおしをつよくきやァがる うぬらがくるので江戸の まちがそう/゛\しい やくにもたゝねへ かうゑきなんぞ とりかへべいはよしてくれ 江戸中あるくあめうりで たくさんだ 用はねへからはやくしりにほをかけて かぢをなをしてさつさと立され/\ アメリカ 「なにをこしやくな なまづぼうず てまへ たちのしるところでねへ おらが国は おじひな国でしよく人でもかりうどでも なんでもじひをするものはけふまで野山を はたらひてもあすは見だされ王となる それゆへ諸々のくに/゛\からしたつてくるので がつしゆこくといふ国だァ ところがこまつた事には 人がふへてもくふうものがねへから日本へ米や大こん にはとりをもらひに来てもくれやふがすけねへ それ ゆへたび/\うるさくやつてくるはへ なまづ 「だまれ ペロリ なんぼうぬが口がしこくじひの国だと いつたとてくらいものがなければびんぼうこくにちがひねへ あめりかに神や仏があるならば五こくもたくさんでき そふなもの ねへとぬかすうへからはまいにち/\のくひ ものを.海〈かい〉ぞくなしてとつたにちがはぬ これをおもへは わが国の神々さまがあつまつてしなどの風をふき おこしうぬらがふねをはじめおろしやをうみへ しづめしもたしか去年の十一月 神はひれいをうけ なまづ アメリカ 「ヤア引 なりたや引 たまはず たはことつくな きくみゝはもたねへ/\ アメリカ「おかしくも道をこしらへていふなまづ おのれ平日人間に ひやうたんでおさへられながら 去ねん霜月四日のひ 下田ぬまづをうごかしてわれ/\をおひかへさん とす されどもうごかぬあめりかだましゐ なまづ 「ヱヽやかましい.毛〈け〉とうじん たちさらずば どろのなかへうづめてくれん アメリカ 「うづめるならうづめて見よ おれもけんづき でつぽうだぞ 左官 「アヽ両ほうともにしづまれ/\ とふからん ものはひゞきのおとにもおきゝなせへ ちかくはよつてめにもみますの古蔵の やぶれ すみからすみまであらうちを たのむ/\とたのまれて おちたるかべも のしつける 小手のきいたる江戸ッ子と みなさん方のおほめにあづかるもこんどの じしんのさはぎから これをおもへばありがてへ まづ/\/\御両所ともいざこざなしにくびつひき アヽ見たくでもねへ およしなせへ
組解説 個別解説
組備考 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-29  
画中文字 くらの 開扉 .落涙山〈なみださん〉. 非常明王〈ひじやうめうわう〉    念仏題目等  当十月二日夜四ツ時より翌日朝迄  一同今難渋者也      地震院 火事 そも/\なみだ山.非常〈ひじやう〉明王は.御救〈おすくひ〉の. 小屋〈こや〉.山町法大事〈さんてうほうたいじ〉の御.作〈さく〉 にして .地震〈ぢしん〉.雷〈かみなり〉.火事〈くわじ〉.親父〈おやぢ〉を.倶足〈ぐそく〉し奉る本尊なり .悪魔〈あくま〉.降伏〈かうぶく〉は もちろん.世上〈せじやう〉の.人気〈しんき〉をなほし.放蕩〈はうとう〉.惰弱〈だぢやく〉を.止〈とゞめ〉たまふとの御せいくわん也 .地震〈ぢしん〉と.現〈げん〉じ給ふ時は.強欲〈がうよく〉いんあくの.土蔵〈どさう〉をおとし.雷鳴〈らいめい〉とあら はるゝときは.聾〈つんぼう〉の耳を.貫〈つらぬき〉.魂〈たましい〉を.天蓋〈てんがい〉にとばして.無慈悲〈むじひ〉の.心〈しん〉 .中〈ちう〉をかわらしむ .火事〈くわじ〉.身〈しん〉を.現〈げん〉じてはつぶれし.家〈いへ〉より.火〈ひ〉をはなち .消人〈けして〉なければやけほうだい .夜〈よ〉の.明〈あけ〉るにしたがひていつしかきえてあと かたはなきの.涙〈なみだ〉の.箸〈はし〉もたぬまでになりても.命〈いのち〉さへあれば.一法〈ひとほう〉かき かへてだますとすれば.親仁〈おやぢ〉.身〈しん〉それかけ出して.野宿〈のじゆく〉の.雨津浪〈あめつなみ〉が くるとだまされて.逃〈にげ〉たあとから.盗〈ぬす〉みする.極悪人〈ごくあくにん〉はいざしら.浪〈なみ〉心を .直〈すぐ〉にもつものは.誓〈ちかひ〉て.助〈たす〉けまゐらする.非常〈ひじやう〉明王の.御剣〈みつるき〉は おやの.異見〈いけん〉の.剣〈けん〉なるべし .片手〈かたて〉にぎる.財布〈さいふ〉.尻〈しり〉しめしを.守〈まも〉る .子孫〈しそん〉へあたへたまふとの御つげなればつぶれ しんで.後悔〈こうくわい〉あられませう やう〳〵 .安堵〈あんど〉し たてまつる 本尊の.由来〈ゆらい〉を くやしくたづぬるに むかし .地震王〈ぢしんわう〉またかど.焼亡〈しやうほう〉のきこえ ありて.商売〈しやうはい〉ださだまりかねて.命〈めい〉をかうむり.田原〈たはら〉.俵〈へう〉だ .火〈ひ〉.出〈で〉たと御すくひとして二合半のもつそうにておめしに かりふくれがはらにおしよせたり 此ときなみだ山.毎日〈まいにち〉.大〈たい〉そう 不そうおうをいのり.施〈ほどこ〉し.米〈ごめ〉のはかりことをもつて.又〈また〉.門〈かど〉の.崩〈くづ〉れと なりしもこの.尊像〈ぞんざう〉の御とくなり 此ときのうたに    またかどでこめかみよりぞうたれける     かはらおちたがさはりこそして さいなん けんのん らいよけ 火なんよけ こゞとよけの 御守は これより 出升
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-33  
画中文字 夫天変大ひにして諸民是に.窮〈きう〉す 時も安政二乙卯年十月二日 夜四つ時過より大地震にはかにゆり出し江戸町ゝ破損出火等あらはす 日本橋より▲東の方深川 佐賀丁 松賀丁 一色丁 堀川丁 小松丁 中川丁 材木丁 富久丁 三角やしき 寺町辺 万年丁 西平野丁 東 平野丁 冬?木丁 亀?久丁 大和丁 此辺大半崩 夫より入船丁 洲崎弁天 社無事 三十三間堂大半崩 八幡社無事 境内殊々く崩 夫より木場 実?のほり 西永丁 吉永丁 此辺大半崩 扇橋より釜屋堀迄大崩 又 海辺大工丁 水場町 伊せさき丁 此辺大損じ 浄心寺本堂中門表門地 中破損 霊岸寺本堂地中破損 夫より出火のおくぐら 佐賀丁代地 石原 代地 相川丁 熊井丁 諸町 富吉丁 北川丁 中島丁通 黒江丁 大島丁 下蛤 丁 永代寺門前丁 仲丁 山本丁 此火先八幡の鳥居きはにて焼止る  又一口 御舟蔵前町 籾蔵 八名川丁 六軒ぼり 南森下丁 北森下丁 猿子橋辺 井上様やける 太田様 小笠原様 大久保様 木下様 火の見計り残る 西町 ときは丁 皆焼て高橋きはにて止る 神明社無事 又本所は 尾上丁 元町 相生丁 松井丁 林丁 横あみ辺 亀沢丁 南割下水 此 辺御大名 御旗本 大に震 夫より四つ目せんざいば茅場丁 柳原丁五つ目 渡場迄大半崩 又 五百らかん少々損じ 是より出火の分 五つ目 渡場きは五 六軒やける 又法恩寺橋きは少々やける 亀井戸天神門前半丁程やける 小梅町 半丁程焼ける 又緑丁壱丁め 二丁目 四丁目 五丁めやける 三丁残る 徳右衛門丁壱 丁目 二丁め 花丁にて焼止る 又壱口は中の郷 周防様下やしきやける 石原丁 あらゐ 町 弁天小路迄やける 横川町 瓦町 大に損じ牛の御前みめぐり此辺大半崩 先東の方は出火場破損の場 巨細にあらはす ▲西の方は糀町 番丁 此辺少々損じ 平川天神社無事 山王社無事 夫より飯田町近辺少々損じ 牛込神楽坂 比沙 門堂無事 魚丁 榎木町 御たんす町 山伏丁 赤城下 築土辺 改代町大破損 夫より大塚 巣鴨 音羽辺 少々損じ 又 市ヶ谷辺 少々損じ 八幡社無事 御大名 御旗本少々損じ 夫より四ツ谷より内藤新宿迄少々損じ 上水万年どよくゑ  て水吹出る 此辺諸御屋敷少々損じ 夫より赤坂 田町 伝馬丁 一つ木 此辺破損 氷川明神 蛍?川いなり無事 夫より青山辺 六堂辻 百人町 此辺少々損じ 西の 方には出火のうれいなし ▲南の方は日本橋より京橋迄 少々損じ 出火 は南伝馬丁 二丁め 三丁目 すみ丁 材木丁 八丁目 柳丁 具足丁 ときは丁 いな ば丁 南がし丁 一丁目 二丁め □□丁 五郎兵衛丁 北こんや丁 大根がし迄 やける 夫より京橋 向新橋迄 少〃損じ 新宿より合松ばし迄少〃損じ 神明寺大半 崩 神前社 増上寺本堂無事 地中少〃損じ 芝は柴井丁やける 夫より 久保丁 一口所 大破損 堂省下 御大名御旗本少〃損じ 夫より飯倉通 赤羽根迄少〃損じ 三田 辺少〃損じ 麻布 狸穴 広尾 古川 此辺ん 少〃損じ 夫より築地 御大名 御旗本 町家 大破損 本願寺本堂無事 寺中大破損 夫より築地鉄砲洲 十軒丁 やける 舟松丁 松平□□守さま様焼る 本湊丁破損 夫より異藤島十八ヶ町大半崩 主門出火の分塩丁南新 ぼり 大川ばた町迄やける 東南の方は出火少〃なり ▲北の方は千住宿は 大小崩 小塚原 不残【のこらず】やける 山谷より山岸橋迄 大破損 新吉原不残 やける也 田町一丁 二丁目 山川下 聖天横丁 芝居町 不残 やける 役者新道三丁め 東洲少〃 残る 金竜山北谷 南谷中谷寺院 不残やける 南馬道 北馬道 やける 花川戸西洲半丁ほどにて焼止る 山の宿 聖天丁 崩るのみなり 今 戸橋きは 五古新【古刹?】やける 橋場銭座やける 夫より金龍山 本堂無事 地中大 半崩 並木道大破損 駒かた 中ほどより出火にて すは丁 黒舟丁やける 西洲 正覚寺門前残る 東洲 御馬屋かしにて止る 又其口は 新寺町 亀屋橋左右へ 小半丁斗りやけ のし通は 行安寺 本直寺にて止る 東本願寺本堂 無事 地中 表門大破損 堂前 山本仁太夫様のうちやける 其外 寺院潰多〱 夫より下谷 みのわ金杉 大破損 坂本一丁目 二丁め やける 東叡山本堂 無事 省増□橋 夫より 広小路東洲中程より出火にて伊藤松坂迄やける 夫より南へうつり 御大名 御旗本 やける 上の町 長者町 中徒士町 にて焼け止る 又□□へ 茅丁 二丁目 塚いなりの 向横丁より一丁目 木戸きは迄やける 夫より根津は二丁とも大崩 谷中団子坂 辺少〃損じ 夫より龍□白山本□辺 少〃損じ 又□道院門前 此辺御大名 御旗本町 谷大小崩 夫より 御桑の外辺少〃損じ □島大神社 家□少〃 損じ 佃新 町屋 大に崩 此辺 程むろくゑて大地われる 九木橋にて 往来する 夫より妻恋坂は いなり社無事 宝蔵少〃損じ 町家少〃損じ 夫より外 神田明神社無事 御基所町 花房丁 仲丁 佐久富丁 松生丁 此辺 大に損じ 内神田源田丁より今川橋迄 今川橋より日本橋少〃損じ夫より 小網丁 十けんぼり 酒井様 紀州様 少〃損じ 松崎丁 人形丁迄も大破損 向ふて小舟丁 堀江丁 大破損 □□大破 馬丁 油丁 横山丁 □達磨かうじ【?】 馬喰丁 小伝馬丁 本石丁 本丁 此辺 大半損じん ▲東西南北をわけてあき らかにしるす □□町々の土蔵は不残 震なり ▲丸の内御屋敷焼□の□ 西丸下は松平肥後守様 松平下総守様 内藤 紀伊守様 八代洲がしは 松平相模守様 同 御□やしき 御火消やしき 遠藤 但馬守様 ときは橋 御用門 酒井雅楽頭様 同 向屋敷 辰の口 角□川出羽守様 幸橋御用門 柳沼甲斐守様 伊東修理様 遠井様 山下御用門 鍋島肥前守様 □□く装束やしき 南部美濃守様 小川町辺 柳原式部様 戸田長門守様 松平 紀伊守様 内藤駿河守様 堀田備中守様 本多備後守様 松平駿河守様 本□ 丹後守様 此辺にやしき多し 右消失し 近辺大破崩 多し 此外には下やしき 中やしき 場末にて 焼け所も□み□ 一 土蔵破損数 四十壱万 千三百九十壱ヶ所 御大名御旗本 御家人□町方 無数の□ 家蔵を失ひ□諸民には 御慈悲にて御救小屋 五個所へ立重 幸橋御門外 浅草広小路 上野広小路 深川海辺新田 同 神社内
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-37  
画中文字 .高名〈かうめう〉 .変死〈へんし〉 .滅法〈めつほう〉.世界〈よかい〉 .念仏〈ねんぶつ〉.種焼〈しゆしやう〉 .接主〈せつしゆ〉.富者〈ふしや〉 南無阿弥陀仏 みななみだ 南無阿弥陀仏 皆なみだ/\/\ キンノヲト「ガアン/\/\
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-42  
画中文字 安政二年十月二日夜 江戸并関東筋大地震 大火に付 鹿島大明神託曰 「其方共義前々 より申.聞〈きか〉せおく通リ 此.娑婆〈しやば〉せかいのうち 大日本国中の地の上は天照 大神其外諸神の御.守護〈しゆご〉 にして地の下は.金輪〈こんりん〉ならくえんま王 の住所迠.堅牢〈けんろう〉 地神とそれがしの あづかる所也 しかるに.例年〈れいねん〉のことにして朔日 より出雲大社へ参りいる留すの.中〈うち〉を見こみ 其方共.平常〈へいぜい〉の.戒〈いましめ〉をわすれ.乱行〈らんげう〉いたし御.府内〈ふない〉 近国に至迄.揺潰〈ゆりつぶし〉.家倉〈いへくら〉石垣其外を.崩〈くづ〉し 其上 出火と成数ヶ所の.焼失〈せうしつ〉のみならずけが人 .尚〈なを〉又一命に.及〈およぶ〉 もの甚多きよし 是皆其方共かねてのいましめを やぶりたる大ざい也 いかに.某〈それがし〉るすのうちとてもかくのごとき .異変〈いへん〉ありては某の.守護役〈しゆごやく〉のかど立がたく我をないがし ろするふらち 一人も其まゝさし置がたし へんとう有やとふかく いかりをあらはし仰けるに 一とうのなまづは身ぶるひして大いにおそれ 一言をはくものなく 此ときかしら立たると見ゆるもの.慎〈つゝし〉んで申す 「おそれながら仰のおもむきかしこまり候也 此たび大へんのことは 一とふり御きゝ遊され下さるべし 此義は申上ずとも御存の義にて はるなつあきふゆのうちにあついじぶんにさむい日あり さむいときにあたゝかなる日あり かくのごとく気候のくるひ 有てかんだんの.順〈じゆん〉なるとしは.少〈すくな〉く候 今年.最〈もつとも〉ふじゆん ながら.五穀〈ごこく〉のよくみのり候は八百万神の御守り遊され候 御力による所也 さて天地にかんだんの順のさだまり ありて はるなつと其きのじかうことの外くるい候ゆへ わたくしとも.地下〈くに〉のすまひにては以の外おもしろき じせつになりたりとわきまへなきものどもらん しんのごとくくるひまはり候ゆへ わたくしども いろ/\せいとうをいたせどもみゝにもかけず らんぼうにくるひさはぎ候より つひに思ひよら ざる日本へひゞき 御しはいの内なる家倉 をそんじ候だん いかなるつみにおこなはる 共いはいこれなく候也 され共わけてお願 にはわたくしどものこりなく御かりつくし候共 そんじたるいへくらのたつにもあらねば まづ しばらくの命を御あづけ下され 是より 日本のとちをまもりいかなるじかう ちがひにても此たびのごときことはもう とう仕らず 天下たいへいごこくほう ねん君が代をまもり奉り候べしと 一とうにねがひけるゆへ 御ゆるし有て いづれもかへされけり それにつき ぢしんをよける御まもりはむかしより これありといへども 又下にあらはし置候 それ地しんは五ヶ国十ヶ国もゆるものにて そのいへばかりのがるゝといふことなし されど かしま明神の御宮居をはじめ其.御領〈ごれう〉 ぶんの内にすむ家あまたありて むかしより地しんにてわざはひある ことをきかず 今左にしるす .☆〈東方〉.☆〈西方〉.☆〈南方〉.☆〈北方〉 四方へはる也 ☆《家の中なる|てん上にはる》 又守に入首へかける也 右の守はたとひぢしん有ても 此家ばかりはさはり有ことなし .万化宝〈はんくははう〉といふ本を見るべし 此ことを .信〈しん〉じて.用〈もち〉ひたる家は何ごとなく あざけりたるものはゆりつぶれ たることあきらかに書たり されば是も世の心得にならんと こゝにしるしはべり うたがふ 人はさしおき此守を信じて いらい地しんのなんを のがれ給はゝ.幸〈さいはい〉此上 なしと申のみ
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-43  
画中文字    .難☆〈なんぢう〉 □□ヤケといふ 安政二卯年十月二日夜亥の下刻にあたり.鯰国〈なまづのくに〉.大揺郡〈おゝゆりこふり〉.崩〈くつれ〉山に.継〈つゞく〉 .火災岳〈くはさいだけ〉の.間〈あいた〉より.出現〈しゆつげん〉す .其時〈そのとき〉ユサ/\トロ/\等の音して国中へひゞき 武家町家.神社〈じんしや〉.仏閣〈ぶつかく〉の差別なく.揺崩〈ゆりくづ〉し其中にて.火炎〈くはえん〉を吹 けるゆへ.潰〈つぶれる〉家にもへ付.怪我人〈けがにん〉又は志望に及もの多く 其.☆〈けだもの〉の.形相〈かたち〉を見るに.珍文考問抄〈ちんふんかんもんせう〉に出たる もの也 されば其尾に至る迄.記〈しるし〉て後代の為にす (.頭〈かしら〉)(.面〈つら〉)目は.巴瓦〈ともへかはら〉のごとく口は.割瓦〈われかはら〉ににてすり合時.荒〈すさま〉じく ぐはら/\ト音.高〈たかく〉なる也 惣地は.破壁〈やれかへ〉のごとく所々.骨〈ほね〉を.顕〈あらは〉す (.歯〈は〉)はせうぎの.駒〈こま〉のことく.王手〈わうて〉ぴしやりと一ばんかみ.潰〈つぶす〉 事早きゆへ.露路〈ろじ〉にても出口を.考〈かんがへ〉火口を.逃〈のがる〉るをよし とす ゆだんして.臍〈ほぞ〉をかむことあり 恐るべし/\ (.額〈ひたい〉)は.投扇興〈とうせんけう〉.拍子〈へうし〉扇.踊扇〈おとりあふき〉のことく.多〈おゝく〉は.家業〈かげう〉になるほどの上達 せざるゆへむだぼねといへり (.耳〈みゝ〉)は.善〈よき〉.事〈こと〉を聞ことなく悪事千里の遠 きをも.聞〈きゝ〉出す也 又茶にして.交〈まぜ〉かへすゆへ是を茶せん耳といへり (.胸〈むね〉)は.顔付〈つらづけ〉番附のことし 此所を一年の.咽首〈のとくび〉 と云て金銭おは.呑込〈のみこみ〉 芝居.掛〈かゝ〉りの大息を.次〈つぐ〉所也 .尓共〈しかれども〉近比ヤケと云毛がはへて野原のごとく成しが山吹の光にて.素〈もと〉のごとく .成〈なり〉てか又間もなく此.難☆〈なんじう〉に逢て.已前〈いせん〉に百倍の.悩〈なやみ〉と成 湯も水も .☆〈のど〉へ通らず 此所の.豊〈ゆたか〉にあらざれば世間もさびしく.美〈うま〉ひ.汁〈しる〉は.吸〈すひ〉がたし (.鳩尾〈みづおち〉)此辺を.総〈すべ〉て.芸道〈けいとう〉と云て.三弦〈さみせん〉義大夫富本の本のごとき毛あり 此所の 音は.喜怒哀楽〈きどあいらく〉の水落にして甚おもしろき音色のある所なれ共今は.寂〈じやく〉 .莫〈まく〉としてチウの音も出す .囃子〈はやし〉.遊客〈ゆうみん〉より.町芸〈まちげい〉に至迄.口〈くち〉が.干上〈ひあかり〉て甚.苦〈くるし〉む (.前足〈まへあし〉)さんご.樹〈しゆ〉.霊芝〈れいし〉.蘭〈らん〉.万年青〈おもと〉其外.美〈うつくし〉き花形の.斑〈ぶち〉あり 是を.奢毛〈おごりけ〉と 云て.愛〈あい〉あれ共今は心を止て見る人もなし (.後足〈うしろあし〉)此所に千.毛〈け〉又遠州 といふ.一毛〈いつけ〉はへて.藪〈やぶ〉の内のごとし 此辺.総〈すへ〉て釜水指.棗〈なつめ〉其外茶道具のごとき .斑〈ぶち〉有て高金と成よしなれ共 是又愛する時にあらず 夫より下は.利足〈りそく〉と 云て.掻〈かき〉たくること.最〈はなはだ〉.強〈つよ〉し 多くは此爪に火を.灯〈とも〉すと.雖〈いへとも〉欲心に.迷〈まよふ〉故向見へず 同所上の方は 酒の.通〈かよひ〉のごとき.斑〈ぶち〉あり 惣.現金〈げんきん〉と成ゆへ.反古〈ほご〉のごとし 又.質〈しちの〉.通〈かよい〉は 出る.計〈ばかり〉にて取入事なし .差当〈さしあたり〉.融通〈ゆうづう〉ならざる故.貧士〈くるしがり〉は.弥〈いよ/\〉くるしき.体〈てい〉也 (.腹〈はら〉)白黒の石.散乱〈さんらん〉し.潰碁〈つぶれご〉のごとくなればがうはらと云 又.中腹〈ちうはら〉.太腹〈ふとつはら〉或は .焼原〈やけつはら〉と云て所々にげたる所あり .総〈すべ〉て此比は.美食〈うまいもの〉に.会〈あは〉ず.赦〈すくひ〉を得て.腹〈はら〉を.肥〈こやす〉ス (.尻尾〈しりを〉)尻は.持余〈もちまる〉と云て.家倉〈いへくら〉.貸店〈かしだな〉等の大破にてあまた.金屎〈かねくそ〉をたれ腹を.滅〈へらす〉と .雖〈いへとも〉施行等を出し.窮民〈きうみん〉を.赦〈すくふ〉ゆへ善根の種万倍し.弥〈いよ/\〉.吉祥〈めでたく〉.繁昌〈はんぜう〉す 又尾はべつ甲のごとく甚きれいにて高金に成よし也 .総〈すべて〉人心.不相応〈ふそうおう〉の .贅沢〈せいたう〉と成 表向の光より内証に物なき故此.難☆〈なんじう〉に逢て.穴〈けつ〉が.割〈われ〉.尻〈しつ〉 .尾〈ぽ〉を出し.泣面〈なきつら〉をする也 其見.苦〈ぐるし〉きこと.比〈たとふ〉に物なし 又.有福〈ゆうふく〉なりと.雖〈いへど〉.施〈ほどこし〉 .等〈など〉は夢に見ることなく.情〈なさけ〉は.芥子〈けし〉程もなし 是を.守銭奴〈かざいがき〉と云て此度.大揺〈おふゆり〉に .両隣〈れうとなり〉は.安体〈あんたい〉にして其家.残〈のこり〉なく.潰〈つふれ〉.死亡〈そくし〉.怪我〈けが〉せしもの許多あり .眼前〈がんぜん〉町々の中に見へたり 此.難☆〈なんじう〉に逢てよりケチが付てぼろを出すなり .働〈つとめ〉てなしたきは.善行〈ぜんげう〉也 此.難☆〈なんしう〉の.災〈わさはひ〉を.逃〈のがれ〉諸天の.守護〈しゆご〉を獲て.久栄〈きうえい〉.有度〈ありたき〉也 (.背〈せなか〉).栄耀〈ゑよう〉.奢〈おこり〉の.胴性〈どせう〉.骨太〈ほねふと〉して.如鱗〈しよりん〉.柾目〈まさめ〉等にて.緋色〈ひいろ〉の.飾鋲〈かさりべう〉又は.娼妓踏〈おいらんげた〉 等にて何れも.美麗〈うつくしき〉也 .尓共〈されど〉.素足〈はだし〉にて.逃迷〈にけまよふ〉.体〈てい〉を見ては.色毛〈いろけ〉.恋毛〈こいけ〉もぬけて .哀〈あはれ〉を.催〈もよふす〉のみ .総〈すべ〉て此.難☆〈なんじう〉は.善人〈よきひと〉に当らず .奸曲〈わるもの〉.不正〈●●●ず〉の者をえらみて.災〈わさはい〉を.掛〈かける〉 ゆへ間もなく.浮〈うかむ〉せもないと云は此所にて.思〈おもひ〉合すべし 是を以.正路〈せうろ〉の.☆〈けもの〉成を.知〈しる〉べし    稼鳥 かせぎどり     十月三日より出現 (.頭〈かしら〉).木魚〈もくきよ〉のごとき.赤〈あかき〉.冠〈かむり〉 .毛〈け〉あり .仏法僧〈ぶつほうそう〉の.三要〈さんやう〉を .具〈ぐ〉す故此度.難☆〈なんじう〉に .逢〈あい〉たる.中〈なか〉 .横死〈わうし〉の もの有 .追善〈ついぜん〉 .施餓鬼〈せがき〉 により.法〈ほ〉 .花経〈けけう〉又.名号〈めうがう〉 等の.声〈こへ〉を 出す (.嘴〈くちばし〉)は.左官〈さかん〉 の.小手〈こて〉のごとく 土をほり返し .塗立〈ぬりたて〉るに妙あり .総〈すべ〉て.頭面〈つめん〉の.中〈うち〉は.画図〈えづ〉 に.顕〈あらは〉しがたき故.略〈りやく〉して あれ共.実〈しつ〉は.左官〈さかん〉大工又 .鍛冶〈かじ〉其外.作事〈さくじ〉.十工頭〈じつくがしら〉と いふ也 惣毛は金銭を.掻〈かきとり〉たる ごとし 此.胸〈むね〉所にていか成 .建家〈たていへ〉にても.拵〈こしらへ〉る を以.毛色〈けいろ〉は.銭〈ぜに〉 金を.并〈ならべ〉たる ごとし (背)せなかは釘鎹を打たることく大に しまり有 又其上は板摺はけと はれんのことくにて此難☆ に付地震の事出火の事 等にて板すり師はにはか に金もふけと云毛か生たり (.腰毛〈こしげ〉)は鉄物材木竹其外 の通に似て取引多ゆへ むた書をしたるごとく也 (尾)はさんまといふ 近年珍しく 目.串〈さし〉を .并〈ならべ〉たることし さんまに.連〈つれおい〉 十横にとは 是をいふ也 (羽)はねは天秤棒 のことく土瓦をかけること 甚強し 飛歩時に 日雇/\と音する也 又鋸鉄槌其外諸大工道 具のごとくにて少計はねくり廻 又外へ飛あるく也 羽の元は受負と云て 金銭を并たることく是をはね銭といふなり (.足〈あし〉)は鳶口の如ゆへ鳶人足といふ 諸用を足事甚速也
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-44  
画中文字 (としより)「なむかなめ石大明神 此たびの大へんのがれまして ありがたふぞんじ升る 私はもうとしよりことでござり升から ながくいる心もごさりませんが シカシゆりつぶれひがうなこと でもござりましては人のそしりをうけるがくやしふござり升 どふぞもう二三百ねんいきているうちぢしんのないやうに お守り下さりませ きめうてうらい/\ かなめ石様/\/\ (大工)「わたくしのおとくひからソレきてくれヤレこいとやかましい のできちかいのやうになりました どちら様もおとくいで ござり升から いづれもよろしくいたし上たい心でござり 升れ共 どうもからだかつゞきません なにとぞ十人まへも はたらくからだに成様に御まもり給へ かなめ石大めうじん/\ (しんぞう)わたくしのおねがいは去年もしばいがるいせういたしながく やすみ 又ことしも大へんでいつできるかしれませんから まことに かなしうてなりません どうぞこれからぢしんや火事のない やうにお守りなされて下さりませ きつとてごさい升よ/\ (せとものや)なむかなめ石さま 日ごろからしん/゛\のおかげに 此たびは少々の さかはちなぞをこはしたばかりでべつぜうなく これまつたくあなた 様のおかげと悦びおり升る なにとぞ此のちはぢしんのないやうモシあり 升ることもござれば まへかたにちよとおしらせ下さるやう ねがひ上升 なむ かなめ石さま 此ねがひ御きゝとゞけ給へ/\ かなめ石大明じん/\ (げい人)わたくしどもはゆうげいのかげうゆへ せけんがおだやかになければどふも くらしができません まづ此たびのやうになりましては さみせんにばちがあたる とも わたしどもにこんなことのあるおぼへはござりませんから どふぞ是からは せかいのさはがぬやう ぢしんなぞのないやうに御まもりたまへ/\ (よし原の人) わたくしかたはぢしんと申ことをたとへにかげうのやうに申スそふでござり升が 此たびはまことのきうへんにて ゆりつぶれやけだされしごくなんぎいたし升る そのうへせうばいをはじめる所もすくなく いづれもなんぎ いたし升から どふぞはやくおさまり 此のち かやうの地しんのないやう守らせ給へ/\ (いさみ)かなめいし大めうじん/\/\ 私はたいげへなことをこはがる ことじやございません かみなり火事おやぢを こはひものゝ第一とたとへ ござり升が コリヤさほど にも思ひませんが いかなることだか 此ぢしんが ドロ/\と いふといきなり きも玉がつぶれ 十日もおまゝが くはれやせん 其上 一人のおふくろが又 ひどくこはがりやす から どふぞ是からぢしん のないやう守り給へ/\/\ (医師)此たびのさはぎにて手あしを けがいたしれうぢにまいる人が山のごとくで わたくしほねをおりれうぢいたし升るが 日かつがかゝりましては手がまはりかね升から 早くなおり手ばなれいたすやう守らせ給へ なむかしまかなめいしきめうてうらい/\ (りくつもの) 「こんど かやうな さはぎがあるを見れば 神も 仏もないやうで そのうへ此 御神はぢしんをおさへて 守る御神と申しやすが いかゝでござり升 トいへば ふしぎや 石にこへ有て是をきくに 「いかにも尤のことなり 此どふりをあきらかに いはんことたやすきにあらず じんろとうらいとあきらめよ さていづれもねがひのおもむき かんじんかなめ也 こんど一分でも うごひたら石がへしをしてやるとの 御ことにて いづれもあんどせしは 太平のもとひにてめでたし/\
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-75  
画中文字 △.此度〈このたひ〉江戸より.近国〈きんごく〉に .至〈いたり〉大地震あり 其中 にて.火災〈くはさい〉.起〈おこる〉 其.由縁〈ゆへん〉 を.例〈ためし〉ひきてこゝに.記〈しるす〉 大.清〈しん〉《今の唐|の名なり》.道光〈どうくはう〉十五年 《日本にては|天保六年也》十二月廿四日 .暁〈あかつき〉に北方より南方へ とび行ものあり 其.形〈かたち〉 .長髪〈なかきかみ〉を.脊〈うしろ〉へちらし.冠〈かむり〉 を.頂〈いたゝき〉.薄緋〈うすひ〉の.衣〈せうぞく〉を .着〈きて〉.剣〈つるぎ〉を.帯〈たいし〉.駿馬〈よきうま〉に .乗〈のる〉 其.相皃〈そうかう〉馬の.如〈ことし〉 是を.四川〈しせん〉《唐の|名前》.総督〈そうとく〉 《国司|の事》.雄碩〈ゆうせき〉の家士.幸丁〈かうてう〉 .宜〈よく〉.見届〈みとゞけ〉.主人〈しゆじん〉に.告〈つげ〉る .雄碩〈ゆうせき〉.占〈うらない〉て曰地震 .在〈あり〉て.火災〈くはさい〉成べしと云て .一円〈いちえん〉に.触〈ふれて〉其用意せしむ .同史〈どうやく〉.東馮〈とうへう〉.阮李〈げんり〉の.二士〈ふたり〉は 是を.聞〈きい〉て.密〈ひそか〉に.嘲笑〈あさけりわらひ〉て.等閑〈なをざり〉にす 其夜.大震う〈おふぢしん〉して山を.裂〈つんざき〉.城郭〈ぜうくはく〉を.覆〈くつが〉し .民家〈みんか〉を.揺潰〈ゆりつぶし〉.其間〈そのうち〉に.火災〈くはじ〉.起〈おこり〉て.騒乱〈そうらん〉.云〈いふ〉.計〈ばかり〉なし 右.東馮〈とうへう〉.阮李〈げんり〉も.押潰〈おしつぶさ〉れ.即死〈そくし〉一.族〈ぞく〉.家士〈けらい〉二百余人 .同〈おなしく〉.死〈しす〉 .雄碩〈ゆうせき〉方は.破損〈はそん〉有共.死亡〈しばう〉.火〈くは〉災を脱たり 是其 .慎〈つゝしみ〉.深〈ふか〉き.徳〈とく〉と.前見〈せんけん〉の.速〈すみやか〉なるに.依〈よる〉所也と.聞〈きく〉人深.感称〈かんせう〉せり .尓〈しかる〉に安政二卯年十月朔日夜寅刻浅草寺五重塔の方より南方へ飛.行〈く〉の者あり 其.疾〈はやき〉こと .矢〈や〉を.射〈いる〉ごとくにて.●〈たしかに〉.見〈み〉ずと.雖〈いへども〉其体前文に説所の如にして是を見るもの下谷長者町荒物屋卯兵衛と いふものにて右.異形〈いげう〉に.怖〈おそれ〉病を.発〈はつ〉し同所安部周真に治.療〈れう〉を希て又右の異.形〈けう〉の.趣〈おもむき〉を.具〈つぶさ〉に.談〈ものかたり〉けれは.周真〈しうしん〉大に.駭〈おとろき〉此.異形〈いげう〉.某〈それがし〉も見 .尚〈なを〉外にも.見届〈みとゞけ〉たる者三五人.有〈ある〉.由〈よし〉にて亦.前説〈さき□□□□〉.雄碩〈ゆうせき〉の事を委.説〈とき〉て.変災〈へんさい〉の心得をさせける.故〈ゆへ〉此度の.横難〈わうなん〉を.脱〈のがれ〉けり 又本所林丁芝田主馬 是を見て同所の.玄明堂〈げんめいどう〉に.占〈うらな〉はせけるに前文の.異人〈いじん〉の相皃則馬に.似〈に〉て又馬にのる.易〈ゑき〉に.判〈はんだん〉する時は是☆☆.離為火〈りひくは〉の.卦〈け〉と成 又南方へ行く 南又午ノ方にして火也 .偖〈さて〉.三交〈さんかう〉.変〈へんじ〉て☆☆.火雷〈くはらい〉.筮嗑〈せいがう〉は物を.咬〈かみあはし〉て.不合〈あはざる〉の.意〈こゝろ〉也 又.離〈り〉ははなれるにて.大意〈たいゐ〉は皆火也 .正〈まさに〉.是〈これ〉.地震〈ちしん〉 有て.火災〈くはさい〉ならんといへり .果〈はたして〉二日夜四時の.変動〈へんどう〉也 実に名人の観.察〈さつ〉.恐〈おそる〉べし.尊〈たつとむ〉べし 後日の用意にもならんと其.趣〈おもむき〉を.告〈しらす〉のみなり
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-79  
画中文字 なまづ 「ヤアあめりかのへげたれめ 此日本をばかにして二三ねん あとからおしをつよくきやァがる うぬらがくるので江戸の まちがそう/゛\しい やくにもたゝねへ かうゑきなんぞ とりかへべいはよしてくれ 江戸中あるくあめうりで たくさんだ 用はねへからはやくしりにほをかけて かぢをなをしてさつさと立され/\ アメリカ 「なにをこしやくな なまづぼうず てまへ たちのしるところでねへ おらが国は おじひな国でしよく人でもかりうどでも なんでもじひをするものはけふまで野山を はたらひてもあすは見だされ王となる それゆへ諸々のくに/゛\からしたつてくるので がつしゆこくといふ国だァ ところがこまつた事には 人がふへてもくふうものがねへから日本へ米や大こん にはとりをもらひに来てもくれやふがすけねへ それ ゆへたび/\うるさくやつてくるはへ なまづ 「だまれ ペロリ なんぼうぬが口がしこくじひの国だと いつたとてくらいものがなければびんぼうこくにちがひねへ あめりかに神や仏があるならば五こくもたくさんでき そふなもの ねへとぬかすうへからはまいにち/\のくひ ものを.海〈かい〉ぞくなしてとつたにちがはぬ これをおもへは わが国の神々さまがあつまつてしなどの風をふき おこしうぬらがふねをはじめおろしやをうみへ しづめしもたしか去年の十一月 神はひれいをうけ なまづ アメリカ 「ヤア引 なりたや引 たまはず たはことつくな きくみゝはもたねへ/\ アメリカ「おかしくも道をこしらへていふなまづ おのれ平日人間に ひやうたんでおさへられながら 去ねん霜月四日のひ 下田ぬまづをうごかしてわれ/\をおひかへさん とす されどもうごかぬあめりかだましゐ なまづ 「ヱヽやかましい.毛〈け〉とうじん たちさらずば どろのなかへうづめてくれん アメリカ 「うづめるならうづめて見よ おれもけんづき でつぽうだぞ 左官 「アヽ両ほうともにしづまれ/\ とふからん ものはひゞきのおとにもおきゝなせへ ちかくはよつてめにもみますの古蔵の やぶれ すみからすみまであらうちを たのむ/\とたのまれて おちたるかべも のしつける 小手のきいたる江戸ッ子と みなさん方のおほめにあづかるもこんどの じしんのさはぎから これをおもへばありがてへ まづ/\/\御両所ともいざこざなしにくびつひき アヽ見たくでもねへ およしなせへ
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-81  
画中文字 去ル元録十六年十一月廿二日夜宵より 電強く八ツ時より地鳴事雷の如し 大地俄に ふるゐ出し家々は小船之大波にうこくか ことく地二三寸あるいは四五寸さけたる 所あり (正保)四年(慶安三)(寛文二) (宝永三)(天明二)右江戸大地震 弘化四年三月廿四日信州大地震 江戸モ 此夜少々地しんあり 今年三月八日より 善光寺開帳諸国より参けい有 然るに 浅間山ノけむり常より滅たるを あやしみゐたる処に 三月廿四日ノ夜四時 俄に地ふるい出し 立所に人家を たをし死する者 数しれず 丹波川 水をし出し左右 湖の如し 安政二卯年十月二日 江戸大地震夜四ツ時より地ふるい 出し土蔵かたふき人家くづるゝ 事おひたゝしく老若男女出しに うたれて死する者数をしらず 此時 最初新吉原より出火初り程なく所々より 出火あり すへて火口三十八口たちまち 大火と成 翌三日午ノ刻頃よふやく火 しづまる 是か為に死する者又おびたゞし 翌日に成といへ共又もやゆりかへしあらんかと 人々所々へかり小屋をしつらい夜をあかす事 七八日之間也 其後雨ふり地震よふ やくしつまり人々あんとの 思ひをなす 如斯事は 実に前代未聞也   𪮷抬𪮷𪮇 此守を懐中すればけがなし 家内江もはるべし 「はたヤア うなぎは 好だか なまづ を見ると 身ぶるいが 出るよ 其だ から地しんを いらせるかもしれねへ おあいだな やつだねへ 「其方共 此度我等が りよふちをさわがせ あまつさへ人民をそんぜし事 其つみかろからす 右之 とがによつて かばやきにも おこのふ可之 しかしぢゝんの かばやきにも かみなりの 香の物 でも付 づは成 まいか 「いやはや一々おそれ 入ました 此度私共 のふらち申分は厶り ません 本はと申せば じゝんの 仕出した 事ゆへ致 方は厶りません
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-83  
画中文字 十月の二日は 至て吉日にて 二十八宿の.虚宿〈きよしゆく〉に あたり時は亥の刻 なれば .仏説〈ぶつせつ〉には .此〈この〉.日〈ひ〉この.時〈とき〉の .地震〈ぢしん〉を .帝釈動〈たいしやくのゆり〉と 申て そのしるし 大吉なりと ふるき.書〈ふみ〉に ありしとかや なまづめを はなしうなぎの ぬら蔵をゆりくづしたる .金〈かね〉の.口〈くち〉あせ 「ゑんやらヤア 「ヤア引 「ゑんまの子ノ ヤア引 「よいやらサアのヤア引 「ヤイ/\なまづ まけて くれるな たのむぞ/\ 「だがもちつと やんはりやんなせへ またうごくと こまかやすゼ 「かしmさま こゝは一ばんふつて やつてくだせへまし 「いや/\おれがいづもへ いつてきやうとおもつて そこへでると このしまつ いごの みせしめ かんねん しr ウヽン/\/\ 「ドツコイ そううまくは いきやせん わしも ぬらくらしねへ やうにやけばで はいをつけ てきたは 「まんざい らく/\ おかしなかほたねへえ 「ヤア ゑんまの 子があの なかへまちつて ゐやがる ヤヘ
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. ROM-2004.38.0001-84  
画中文字 かしまのかみ 江戸のおゝ ししんにて みまはりに まいられける とちうにて なにかあや しきぬら くらものに てあいけれは かしま「くせものまて ○ こなたはそれと みるよりもひつくり せしか よわみを みせしとせゝら わらい なにか とうしたと かしま「そのおちつき かほかふさ/\して いつたいわれはとこへ ゆくのた トいわれて ししんはさしつまり ししん「アヽラさんねんやくやしやナ こんとヽいふ今度は しんしをふるつても大江戸へ出て かみなしつきをさいわいにいちはん おヽあてにあてよふとおもつたに おやふんにみつかつてはもうかなわぬ さアこれからはしにものくるひ たとへ このみはなへやきになりおヽくの人に くわるヽともいてこふんをまたすししんに はたらく そこたうせ かしま「なにをこしやくな ぬらくらもの このかしまの かみのめにいつては江戸はもち ろんしよこくまてゆるかぬ みよさわかすたいさい そこ いつすんもうこくまいそ
組解説 衆星堂遊戯道人により収集された安政大地震の摺物ヵ 個別解説
組備考 「安政ニ乙卯年大地震絵」 個別備考
作品No. JA13008  
画中文字
組解説 個別解説
組備考 個別備考
作品No. UCSF-hb029004wh 所蔵者名 UCSF Library 所蔵者資料No. 蔵印
所蔵者URL https://japanesewoodblockprints.library.ucsf.edu/
所蔵者著作権表示 ©2007 The Regents of the University of California
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作品No. ROM-2004.38.0001-29 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.29 蔵印
所蔵者URL https://www.rom.on.ca/en
所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-33 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.33 蔵印
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作品No. ROM-2004.38.0001-37 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.37 蔵印
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作品No. ROM-2004.38.0001-42 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.42 蔵印
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所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-43 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.43 蔵印
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作品No. ROM-2004.38.0001-44 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.44 蔵印
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所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-75 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.75 蔵印
所蔵者URL https://www.rom.on.ca/en
所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-79 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.79 蔵印
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所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-81 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.81 蔵印
所蔵者URL https://www.rom.on.ca/en
所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-83 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.83 蔵印
所蔵者URL https://www.rom.on.ca/en
所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
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作品No. ROM-2004.38.0001-84 所蔵者名 Royal Ontario Museum(ROM) 所蔵者資料No. 2004.38.1.84 蔵印
所蔵者URL https://www.rom.on.ca/en
所蔵者著作権表示 Courtesy of ROM (Royal Ontario Museum), Toronto, Canada. ©ROM
所蔵者利用規定URL https://collections.rom.on.ca/rights
作品No. JA13008 所蔵者名 The Complutense University of Madrid (UCM) 所蔵者資料No. 蔵印
所蔵者URL https://www.ucm.es/
所蔵者著作権表示 CC BY 4.0
所蔵者利用規定URL https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/
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