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AcNo. CoGNo. tkjSG451  AlGNo. tkjSG451
絵師: 一壽斎国貞 (Ichijusai Kunisada) 落款印章: 絵師検索 
判型: 続方向: 作品位置: 001 枚組の 001 番目  01 枚続の 01 枚目
Col重複: 1 All重複: 1
板元文字:  丸屋甚八
出版年月: 安政 (1854)・ (安政年間) 出版地:  東京  同時作品
作品名:  続編不知火双六 
      ぞくへん しらぬい すごろく 
個別解説:■続編不知火双六(ぞくへんしらぬいすごろく)の解説 commentary_tkjSG451.pdf参照のこと。 本双六は、安政年間(推定)に、丸屋甚八(※1)発行の歌舞伎狂言『白縫譚(しらぬいものがたり)』(※2)を基にした歌舞伎・道道中双六である。 絵師は一壽齋国貞(※3)である。 双六の構成を見てみよう(表①参照)。 振出し(不鯉多之)から、白縫譚(不知火物語)に因んだマスが展開する。この物語は、複数の歌舞伎戯作として描かれているので、時々で役名は様々である。 各マスの役どころをわかる範囲で挙げてみよう。 ・秋作照忠(黒田騒動の栗山雄太郎)/主家を守って大活躍をする。 ・宮島/筑紫の大守・菊池貞行(黒田騒動の黒田右衛門佐忠之)の執権・烏山豊後之助保忠(黒田騒動の栗山大膳)の嫡子・犬千代は、大守から宮島での剣道試合参加を命じられる。 ・とつこや(独鈷屋)/筑前博多の柳町にある妓楼。放蕩蕩三昧の太守は花魁の綾篠に通い詰めている。妓楼の主は独鈷屋九郎兵衛。 ・若菜姫/謀略によって滅ぼされた豊後の国(大分県)の城主大友宗麟の娘で、拾われた山の中で健やかに育ったが・・。 ・矢部川原/鷲津六郎・七郎兄弟は、狩場で小女郎を討ち、禍根を絶とうとする、捕らえられ、矢部川原で処刑されるところを六郎は、秋作照忠と若菜姫に助けられる。 ・青柳春之助/太守貞行が寵愛する菊池家の美少年小姓。春之助は菊池家に実父を殺された海賊、丁礼の息子であり、菊池家を内部から乗っ取ろうと画策していた・・。 ・鷲津兄弟/上記の矢部川原を参照のこと。 ・菊地の館/歌舞伎『白縫譚』の二幕目第一場 (筑前博多菊地館の場。七草四郎は菊池貞行の寵臣として菊池家に深く入り込んでいる・・・。 ・あんようの夢/「安養の尼上の小袖」の安養か。 ・大亀たいぢ(退治)/ 肥前佐賀藩も「化け猫騒動」が転じて大亀となる。 そして、上りは、秋作、若菜姫、豊後之助の三人か。 長く、複雑な物語であるが、それゆえに大衆向けの双六に描く意味合いがあったのであろう。双六の特長である”ドラマ展開一覧性”が如何なく発揮されている。 なお、江戸末期、同様の構図の双六が、複数の絵師、複数の版元によって世に出されている。人気のほどがうかがえる。 ※1丸屋甚八:江戸時代から明治時代にかけての地本問屋、団扇問屋。地本草紙問屋元組(古組)の一軒で団扇問屋も兼ねた江戸時代の中後期を代表する大版元であった。鳥居清満の紅摺絵に始まり、鈴木春信、勝川春章、喜多川歌麿、歌川豊国、胡蝶園春升、歌川広重、歌川国貞、歌川貞秀、歌川芳員、菊川英山、渓斎英泉、月岡芳年、木藤年延らの絵本、錦絵、団扇絵などを出版している。また、文化文政期には山東京伝、山東京山の作品も多数刊行している。 ※2:白縫譚(不知火物語):[ 一 ] 合巻。全九〇編。柳下亭種員(たねかず)、二世種彦、柳水亭種清の合作。絵は歌川豊国、歌川国貞など。初編嘉永二年(一八四九)刊、明治一八年(一八八五)完結。大友宗麟の娘若菜姫(白縫)が、大友家を滅ぼした菊池氏に対して復讐しようとする話を骨子とした、合巻中の最大長編。四〇年間にわたって書かれ、作者も途中で代わっているため内容に矛盾不統一が見られる。七二編以下は活字版。 [ 二 ] ( しらぬひ譚 ) 歌舞伎脚本。時代物。八幕。河竹黙阿彌作。嘉永六年(一八五三)江戸河原崎座初演。柳下亭種員の合巻「白縫譚」の一四編までを脚色したもの。筑紫の菊池家の忠臣鳥山豊後之助の一子犬千代は、愚かであったが、乳母秋篠が自害してその生血を飲ませたので、たちまち武勇を現わし、秋作照忠となり活躍する件だけがよく上演される。内容:錦が嶽の妖女から蜘蛛の妖術を授かった大友家の息女若菜姫は、男装して白縫大尽(だいじん)と名のり、志を同じくする天草四郎と仇敵菊地をうかがう。初め菊地の忠臣鳥山豊後之助の一子秋作と妖術の限りを尽くして闘った姫だが、やがて豊後之助と力をあわせて九州一円の海賊を平定し、姫と豊後之助は天帝に召されて昇天する。天草の乱をはじめ、黒田騒動や、近松半二ら合作の浄瑠璃『菊地大友姻袖鏡(きくちおおともこんれいそでかがみ)』(1765・大坂竹本座初演)を構想に取り入れ、美童、勇士のめまぐるしい活躍に艶美なまでの幻妖、怪奇性を自在に織り込み、一大ロマンの世界を展開させている。 ※3一壽齋(2代目)国貞:1823~1880年。三代豊国(初代国貞)に婿入りして、二代国貞を襲名する。明治になり三代(実は四代)豊国となる。号は、五渡亭・香蝶楼・一雄斎、琴雷舎、北梅戸、富望山人、富望庵、桃樹園、月波楼、喜翁、浮世又平、不器用又平など多い。美人画を得意として、弘化元年(1844)より三代豊国に入門、二代国貞を名乗る。人物・役者絵には定評がある。                                       以上
系統分類:     画題:  歌舞伎・芝居・役者  武者・武勇・合戦・戦争・歴史   名所・道中・観光  妖怪    

所蔵:築地双六館 HP  資料部門: 浮世絵
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