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AcNo. CoGNo. tkjSG422  AlGNo. tkjSG422
絵師: 梅堂(=五代目歌川国政) () 落款印章: 絵師検索 
判型: 続方向: 作品位置: 1 枚組の 1 番目  1 枚続の 1 枚目
異版: 1892 Col重複: 1 All重複: 1
板元文字:  長谷川寿美
出版年月: 明治25 (1892)・12月 (後年の復刻版) 出版地:  東京  同時作品
作品名:  狐拳寿語録(復刻版) 
      きつねけんすごろく 
      kitsunekensugoroku 
個別解説:■狐拳寿語録(きつねけんすごろく)(復刻版) 本双六は、明治35年、長谷川寿美(※1)が発行した双六を昭和51年に復刻したものである。 画は梅堂(=五代目歌川国政)(※2)である。 遊び方が以下のように記載されている。 <仕よう法> この仕よう法は 六枚の札を六人または三人にても 右左とわけ 右札のものは 右へゆき 左札のものは左へゆくべし もし 狐かりうどの札にあへばまけ かりうど名主にあへばまけ 名主狐にあへばまけにて そのまけたるものが 菓子一ツ 上りへかけべし 狐と狐となつても であふ時に バカシましやう として 上りにある菓子一ツづつをとり もしなきときは そう方より 一ツづつ 上りへかけべし 狐なぬしかりうど一ッしょに であへば 三スクミとて めいめい菓子を 上りよりとり もしなきときは一ツでかけべし 要するに、各人が狐、庄屋、狩人の札を持ち、下方にある鳥居の左廻りと右廻りに分かれてコマを進め、途中で出会うと勝負が決まる。狐は庄屋に、庄屋は狩人に、狩人はキツネに勝つ というルールである。負けた方が菓子を差し出す。 この双六の見所は、当時の主要な二十二の稲荷神社が一覧として描かれていることだ。以下に仮名交じり文で挙げてみる。 伏見稲荷、長栄稲荷、王子稲荷、富田稲荷、三囲稲荷、松ノ森稲荷、合力稲荷、玉姫稲荷、烏森稲荷、豊川稲荷、鉄砲洲稲荷、真崎稲荷、口入稲荷、袖摺稲荷、三光稲荷、太郎稲荷、信田稲荷、波除神社、紋三郎稲荷、藤の森稲荷、穴守稲荷。 上りは、正一位稲荷大明神の幟のある大きな神社である。一見、伏見稲荷大社とも思えるが、既にマスに登場していること及び鎌倉時代の天皇が許可を出してしまった為小さい稲荷神社でも正一位を名乗ることができるということもあり、特定しないこととする。 信仰と遊びと学びが一体となった異形の円形双六である。江戸の粋と洒落に溢れており、復刻されたのも首肯できるところである。 ※1長谷川 寿美(はせがわすみ):生没年不詳。明治時代の東京の地本問屋。明治20年代から30年代にかけて東京府京橋区南伝馬町二丁目十七番地で地本問屋を営業し、   大倉耕濤、梅堂豊斎、中島千年の錦絵を版行している。 ※2五代目 歌川国政:生没年不詳。明治時代の浮世絵師。竹内柳蛙とも称す。小国政と同一人物とみられるが未詳である。四代目歌川国政の長男で門人。 竹内氏。梅堂、楳堂、小国政、香朝楼、柳蛙と号す。始めは絵を父に学ぶ。明治22年(1889年)から明治29年(1896年)の間、楳堂(梅堂)小国政と称していたが、 明治24年(1891年)頃に歌川国政の名を継いで「五代目国政」の落款を用いている。さらに明治28年以降、四条派の画家飯島光峨の門下となってからは「竹内柳蛙」と名乗った。「五代目国政筆」と落款された作品以降にも「小国政」と落款した作品を多数発表しており、このことから七戸氏の別人説も唱えられ 、同一人物とするにはなお疑問が残る。(ウィキペディアより抜粋) ※狐拳:拳の一種。庄屋拳、藤八拳(とうはちけん)ともいう。キツネ(両手を開いて両耳辺にあげる),庄屋(両手を膝上に置く),鉄砲(左手の拳を握って前に出し、右肘を  張って鉄砲を撃つ構えをする)の三つの仕種があり,キツネは庄屋に、庄屋は鉄砲に、鉄砲はキツネに勝つ。3連勝した者を勝ちとする。
系統分類:  双六  明治   画題:  風俗・暮らし  妖怪   正月・節季  宣伝・お披露目・広報 

所蔵:築地双六館 資料部門: 浮世絵
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