Group Description:様々な美人の姿を「仮名手本忠臣蔵」の各段の著名な場面に見立てた全十一枚のシリーズ。各作品とも「仮名手本忠臣蔵」の登場人物を描いた提灯のコマ絵が、画賛とともにどの場面の見立になっているかを解決する糸口となっている。絵師の国芳には「縞揃女弁慶」、「大願成就有ヶ滝縞」など、同形式の見立絵の先行作品があり、本シリーズはそうた先行作品をふまえて描かれている。尚、画賛を記しているのは、尾張家の御用商人で、国芳の後援者であった梅屋鶴子こと諸田亦兵衛と、その周辺の狂歌師たちである。