Group Description:時平に遺恨がある梅王丸と桜丸の二人が、吉田神社に参拝する時平の一行とそれに従う松王丸に遭遇し、兄弟三人で時平が乗る牛車を引き合う場面を描く。梅王丸と桜丸がそれぞれに持っているのは、引き合った際に折れた牛車の轅。この後牛車を踏み破って時平が登場し、梅王丸と桜丸はその威に押され、幕切れとなる。三人の兄弟は揃いの童子格子の下に、それぞれの名前にちなんだ「松・梅・桜」の衣装をつけており、隈取も松王丸が二本隈、梅王丸が一本隈、桜丸がむきみと、それぞれの役柄に象徴する化粧法となっている。