Group Description:本作は背景の一致から〈1〉為十郎、〈4〉半四郎、〈5〉団十郎の続き絵と考えられる。三人が同座したのは寛政1~2年度市村座。この時の番付を確認すると寛政1.8絵本番付に類似した姿の三人が確認出来る。特に団十郎が鏡を持っている点や半四郎の役名が「山鳥の精」である点が内容に一致していることから、この時のものと考証する。なお、絵本番付ではこの3人が共に描かれる場面が他にあるが、そちらは為十郎が仁木弾正を演じており、扮装等が乖離しているため馬かたを演じている場面と考えた。