1. 上方の春本
西川祐信
西川祐信(にしかわすけのぶ、1671〜1750)は江戸中期に活躍した京都の絵師。浮世絵中興の祖として、上方はもとより江戸の浮世絵師に大きな影響を与えた。その画業は幅広く、絵本や浮世草子、役者評判記などの挿絵の他、肉筆の美人画なども手がけた。春画・春本も数多く制作しており、春画の別称として「西川絵」という名称がある程、評判が高かった。
江戸の浮世絵師である奥村政信や鈴木春信、北尾重政などは、祐信の春本から構図や題材のとり方などを学び、自身の作品に取り込んでいた。祐信は上方だけでなく、江戸の春画・春本を語る上でも、非常に重要な絵師の一人と言える。
- 所蔵番号: hayBKE2-0102
- 01B
- 寝磐伽羅枕
- ねはんのきゃらまくら
- 西川祐信 画
- 半紙本(横)3冊
享保6(1721)年頃刊
立命館大学ARC林コレクション
- 所蔵番号: KC/172/Ni
- 01C
- 風流色図法師
- ふうりゅういろずほうし
- 江島其磧 作、西川祐信 画
- 横本3冊
正徳4(1714)年刊
国際日本文化研究センター
- 所蔵番号: hayBKE3-0109
- 01D
- 情ひな形
- なさけひながた
- 八文字自笑[江島其磧] 作、西川祐信 画
- 中本(横)5冊
正徳2(1712)年刊
立命館大学ARC林コレクション