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作品No. arcBK01-0038_36 CoGNo. arcBK01-0038_36 Co重複: 1 出版年: 安政０２ (1855) 月日 05・ 地: 大阪 出版備考: 順No.：( 185505 ) | |||
| 絵師略称 芳豊 絵師Roma 落款印章 芳豊 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/01;01 異版 | ||||
| 作品名1 「禿たより」 ( かぶろたより ) | 1印No. 上なし 1板元No. 1板元名 板元文字 なし | |||
| 作品名2 ( ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 上方絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcSG0003 CoGNo. arcSG0003 Co重複: 1 出版年: 明治 (1868) 月日 年代不詳 地: 東京 出版備考: 明治初期 順No.：( ) | |||
| 絵師略称 国周 絵師Roma Toyohara Kunichika 落款印章 豊原国周筆 彫師摺師 画中文字人名 改印 判型 大大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/01;01 異版 | ||||
| 作品名1 「上巳雪会稽双六」 ( じょうみのゆきかいけいすごろく ) | 1印No. 1板元No. 1板元名 具足屋 嘉兵衛 板元文字 | |||
| 作品名2 ( ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 彫師：渡辺栄蔵 | |||
| 分類 双六 文明・開化 正月・節季 風俗・暮らし 出世・競争・官位・キャリア・仕事・職業 宣伝・お披露目・広報 武者・武勇・合戦・戦争・歴史 歌舞伎・芝居・役者 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
|
作品No. arcUP0005 CoGNo. arcUP0005 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉 絵師Roma 落款印章 － 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/01;03 異版 | ||||
| 作品名1 「歌舞伎坐新狂言」 ( かぶきざ しんきょうげん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「嫁御寮 市村家橘」 ( よめごりょう いちむらかきつ ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0006 CoGNo. arcUP0005 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉 絵師Roma 落款印章 － 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/02;03 異版 | ||||
| 作品名1 （「歌舞伎坐新狂言」） ( かぶきざ しんきょうげん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「田舎者鹿六 市川団十郎」 ( いなかもの しかろく いちかわだんじゅうろう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0007 CoGNo. arcUP0005 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉 絵師Roma 落款印章 歌川豊斎筆(「豊斎」) 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 明治卅五年三月日印刷、日発行 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/03;03 異版 | ||||
| 作品名1 （「歌舞伎坐新狂言」） ( かぶきざ しんきょうげん ) | 1印No. 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 臨写印刷兼発行者 日本橋区長谷川町十九番地 福田初次郎 電浪二九四 | |||
| 作品名2 「笛吹与次郎兵衛 市川染五郎」 ( ふえふき よじろべえ いちかわそめごろう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0008 CoGNo. arcUP0008 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉ヵ 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/01;03 異版 | ||||
| 作品名1 （「歌舞伎坐新狂言」）「桃山御殿」 ( かぶきざ しんきょうげん、ももやまごてん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「大政所 中村芝翫」「太閤秀吉 市川八百蔵」 ( おおまんどころ なかむらしかん、たいこうひでよし いちかわやおぞう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0009 CoGNo. arcUP0008 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉ヵ 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/02;03 異版 | ||||
| 作品名1 （「歌舞伎坐新狂言」「桃山御殿」」） ( かぶきざ しんきょうげん、ももやまごてん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「松の丸 尾上栄三郎」「幸蔵主 市川寿美蔵」 ( まつのまる おのええいざぶろう、こうぞうす いちかわすみぞう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0010 CoGNo. arcUP0008 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉ヵ 絵師Roma 落款印章 無款 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 明治卅五年三月日印刷、日発行 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/03;03 異版 | ||||
| 作品名1 「歌舞伎坐新狂言」（「桃山御殿」） ( かぶきざしんきょうげん、ももやまごてん ) | 1印No. 1板元No. 597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 臨写印刷兼発行者 日本橋区長谷川町十九番地 福田初次郎 浪花二九四 | |||
| 作品名2 「加藤清正 市川団十郎」 ( かとうきよまさ いちかわだんじゅうろう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0011 CoGNo. arcUP0011 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉 絵師Roma 落款印章 － 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/01;03 異版 | ||||
| 作品名1 「歌舞伎坐新狂言」 ( かぶきざ しんきょうげん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「舅繁斎 市川団十郎」 ( しゅうと はんさい いちかわだんじゅうろう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 桂川 お半長右衛門 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcUP0012 CoGNo. arcUP0011 Co重複: 1 出版年: 明治３５ (1902) 月日 03・ 地: 東京 出版備考: 順No.：( 190203 ) | |||
| 絵師略称 国貞〈3〉 絵師Roma 落款印章 － 彫師摺師 － 画中文字人名 改印 － 判型 大判/錦絵 続方向 横 作品位置 001:001/02;03 異版 | ||||
| 作品名1 （「歌舞伎坐新狂言」） ( かぶきざ しんきょうげん ) | 1印No. － 1板元No. 0597 1板元名 福田 初次郎 板元文字 － | |||
| 作品名2 「帯屋長右衛門 市川八百蔵」「女房おきぬ 尾上栄三郎」 ( おびやちょうえもん いちかわやおぞう、にょうぼう おきぬ おのええいざぶろう ) | 2印No. 2板元No. 2板元名 板元備考 | |||
| 分類 役者絵 画題 桂川 お半長右衛門 シリーズNo. 名 資料部門 浮世絵 | ||||
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作品No. arcBK01-0038_36 | 配役 禿たより 〈1〉中村 富之丞 | |
| 興行名 恋伝授文武陣立 | よみ こいでんじゅぶんぶじんだて | 場立 大切 | |
| 外題 戻駕色相肩 | よみ もどりかごいろにあいかた | 場名 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 安政０２ 05・ 場所 大阪 劇場 若太夫 | |
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作品No. arcSG0003 | 配役 | |
| 興行名 | よみ | 場立 | |
| 外題 | よみ | 場名 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 ・ 場所 劇場 | |
|
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作品No. arcUP0005 | 配役 嫁御寮 〈6〉市村 家橘 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 中幕 | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 下の巻 | |
| 所作題 吹取妻 | よみ ふきとりづま | 音曲種 長唄 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
|
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作品No. arcUP0006 | 配役 田舎者鹿六 〈9〉市川 団十郎 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 中幕 | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 下の巻 | |
| 所作題 吹取妻 | よみ ふきとりづま | 音曲種 長唄 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
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作品No. arcUP0007 | 配役 笛吹与次郎兵衛 〈4〉市川 染五郎 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 中幕 | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 下の巻 | |
| 所作題 吹取妻 | よみ ふきとりづま | 音曲種 長唄 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・ 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
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作品No. arcUP0008 | 配役 大政所 〈5〉中村 芝翫 太閤秀吉 〈7〉市川 八百蔵 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 一番目二幕目返し | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 桃山御殿奥庭の場 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
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作品No. arcUP0009 | 配役 松の丸 〈5〉尾上 栄三郎 幸蔵主 〈5〉市川 寿美蔵 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 一番目二幕目返し | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 桃山御殿奥庭の場 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
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作品No. arcUP0010 | 配役 加藤清正 〈9〉市川 団十郎 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 一番目二幕目返し | |
| 外題 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場名 桃山御殿奥庭の場 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
|
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作品No. arcUP0011 | 配役 舅繁斎 〈9〉市川 団十郎 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 二番目二幕目 | |
| 外題 桂川連理柵 | よみ かつらがわれんりのしがらみ | 場名 虎石町帯屋の場 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
|
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作品No. arcUP0012 | 配役 帯屋長右衛門 〈7〉市川 八百蔵 女房おきぬ 〈5〉尾上 栄三郎 | |
| 興行名 増補桃山譚 | よみ ぞうほももやまものがたり | 場立 二番目二幕目 | |
| 外題 桂川連理柵 | よみ かつらがわれんりのしがらみ | 場名 虎石町帯屋の場 | |
| 所作題 | よみ | 音曲種 | |
| 細目種 | よみ | 上演年 明治３５ 03・27 場所 東京 劇場 歌舞伎 | |
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作品No. arcBK01-0038_36 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcSG0003 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 ■上巳雪会稽双六の解説 (じょうみのゆきかいけいすごろく) 本双六は、明治初期に、具足屋嘉兵衛（ぐそくやかへい※１）が発行した双六である。絵師は豊原国周‘（とよはらくにちか ※２）、彫師は渡辺栄蔵（わたなべ えいぞう ※３）である。 本双六のテーマは桜田門外の変である。本双六では、安政７年（1860）３月３日（新暦では３月２４日）に江戸城桜田門外で、大老井伊直弼を暗殺した水戸藩の脱藩者１７名（うち神官３名）と薩摩藩士１名の計18名（※桜田十八士）とそれを歌舞伎役者の役どころに見立てている。（表①上巳雪会稽双六の構成及び表②マスの登場人物と歌舞伎役者を参照のこと） 桜田門外の変は、そもそも、初代駐日公使タウンゼント・ハリスの圧力に屈して日米修好通商条約に調印した幕府が、鎖国攘夷を主張する朝廷，諸雄藩の非難を受けて危機に直面したにことが端緒となっている。おりから、将軍継嗣問題で，紀州派と一橋 (水戸) 派とが幕府、親藩間で対立した。大老となった井伊は一方で条約勅許を獲得すべく老中間部詮勝 (まなべあきかつ) を通じて朝廷に圧力を加え，他方で血統論をとって水戸派を退けた。尊王攘夷主義の中心であった水戸藩は井伊と対抗し，一橋慶喜に将軍宣下を賜わるよう朝廷に働きかけた。井伊らは攘夷派の公家や志士を捕えてきびしく処罰した (安政の大獄 ) が、これに水戸藩の浪士らが反発し、暗殺に至ったものである。 幕府の最高権力者が、江戸城の近くで一介の浪士らに討ち取られたという桜田門外の変は、、身分制度が厳格であった当時において極めて衝撃的な事件だった。幕府の権威は、事件と共に崩壊し、攘夷運動がさらに激化するとともに、契機雄藩の藩士や脱藩浪人が政局の表舞台に現れるようになり、長らく続いた泰平の江戸時代は終焉を迎えることになる。 上巳雪会稽双六という表題について説明が必要であろう。安政7年3月3日（1860年3月24日）は、五節句の一つ「上巳の節句」にあたり、これに因むものである。 会稽は、『史記』「越王勾践世家」にある「会稽之恥（かいけいのはじ）を雪（すす）ぐ」に基づくものである。会稽の屈辱を晴らす、即ち名誉回復を図ることである。この物語の概要は以下の通りである。 中国の春秋時代後期、呉王闔閭（かいりょ）（？～前496年）は呉を一大強国へと成長させたが、隣国の越王勾践（こうせん）（？～前465年）に破れ、息子である夫差（ふさ）（？－前473年）に 復讐を誓わせた。夫差は常に薪の上に寝て復讐の志を奮い立たせた。 三年の間、夫差は日夜兵を鍛えて復讐に備えているという報せは勾践の耳にも届いた。勾践はこれに先んじて呉を討とうと兵を挙げたが、 鍛え上げた呉軍の前に惨敗し、会稽山に逃げ込んだ。こ の会稽山で勾践は降伏して夫差の臣下になり、妻を妾として差し出すという屈辱を受け入れたのであった。 勾践はひたすら呉に恭順を装い、野良仕事をし、妻には機を織らせていた。そばには、苦い肝を置いて、その肝を嘗めながら言った言葉が「会稽の恥を決して忘れはしない。」。このことから、前 述の夫差と合わせて「臥薪嘗胆」という言葉、つまり目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること、が生まれた。その後、勾践は努力を重ねて越の力を蓄え、とうとう呉をほろぼし覇者となった。これが「会稽の恥」の故事である。 さて、桜田門外の変後、彦根藩と水戸・薩摩藩はどうなったのであろうか？ 彦根藩：襲撃により、藩主である直弼以外に8名が死亡し（即死者4名、重傷を負い数日中に死亡した者4名）、他に5名が重軽傷を負った。死亡者の家には跡目相続が認められたが、事変から2年後の文久2年（1862年）に、直弼の護衛に失敗し家名を辱めたとして、生存者に対する処分が下された。草刈鍬五郎など重傷者は減知の上、藩領だった下野国佐野（栃木県佐野市）へ流され揚屋に幽閉された。軽傷者は全員切腹が命じられ、無疵の士卒は全員が斬首・家名断絶となった。処分は本人のみならず親族に及び、水戸藩：現場総指揮である関鉄之介は、各地を転々とするが、水戸藩士によって越後の湯沢温泉で捕縛され、水戸へ護送されて、城下の赤沼牢に投獄された。文久2年（1862年）4月5日、江戸に護送され、小伝馬町の牢へ入った。同年5月11日、関はこの小伝馬町の牢において斬首された。他の関与者も多くは自首や捕縛された後に刑死、獄死した。襲撃者のうち、増子金八と海後磋磯之介は潜伏して明治時代まで生き延びた。 時代背景の説明が長くなったが、本双六の構成を見てみよう。振出しは、愛宕山山頂に鎮座する愛宕権現（現・愛宕神社／ 東京都港区愛宕1丁目）に集合して、大願成就を祈願する水戸浪士らの一行だ。彼らは、前夜、東海道品川宿の旅籠に泊まり、3月3日の早朝に品川宿を出立したという。 上りは、大老井伊直弼の駕籠到着を待つ水戸浪士らの一行である。大勢の見物客で賑わう、桜田門外で、大名駕籠見物を装い、直弼の駕籠到着を待っていた。人混みに紛れ、手には最新の『大名武鑑』という、大名家のガイドブックを持ち、登城大名を見物する田舎侍を装っていたという。振出しと上りを見れば、用意周到な準備をもって、桜田門外の変が企てられたことがわかる。 本双六を見ると以下のことがわかる。 ・版元及び絵師は、桜田門外の変の時代に生きており、襲撃浪人である桜田十八士に深い共 感を持っていたと思われる。それは、御上りという表現にも表れている。 ・桜田門外の変を舞台化することは江戸期には法的に禁じられていたが、明治初年には解禁 となり歌舞伎化も試みられている。また、浮世絵師の月岡芳年は 「江水散花雪」（こうす いさんかのゆき）という作品を残している。本双六は、明治初期の発行されたものであり、桜田門外の変が社会に与えた影響の大きさを表わしているものである。 ※桜田十八士：諸説あり。本双六以外では以下のものがある。 関鉄之介（せき てつのすけ） 森山繁之介（もりやま しげのすけ） 稲田重蔵（いなだ じゅうぞう） 海後磋磯之介（かいご さきのすけ） 里見四郎左衛門（さとみ しろうざえもん） 高橋多一郎（たかはし たいちろう） 黒澤忠三郎（くろさわ ちゅうざぶろう） 有村次左衛門（ありむら じざえもん）※薩摩藩士 村上俊五郎（むらかみ しゅんごろう） 佐藤鉄三郎（さとう てつさぶろう） 田谷権之丞（たや ごんのじょう） 杉山弥一郎（すぎやま やいちろう） 神崎与五郎（かんざき よごろう） 益子七兵衛（ましこ しちべえ） 宮城八郎（みやぎ はちろう） 藤崎吉五郎（ふじさき きちごろう） 平山兵介（ひらやま へいすけ） 茅根伊予之介（ちのね いよのすけ） ※１具足屋 嘉兵衛（ぐそくや かへえ）：生年不明‐明治18年（1885年））は、江戸時代末期から明治時代にかけての地本問屋。浮世絵師の歌川国春こと具足屋佐兵衛の子である。嘉兵衛は2代目。 ※２豊原国周(1835-1900)：本名は荒川八十八。号は花蝶楼、一鶯斎、豊春楼。初め豊原周信のち歌川国貞の門人となった。美人画、役者大首絵を描く。浮世絵師の最後を飾った人といわれる。 ※３彫師の渡辺栄蔵（1833-1901年））：明治時代の浮世絵版画の彫師。横川竹二郎の門下。小泉巳之吉、太田駒吉にも師事している。彫栄、ホリエイ、彫工渡辺栄蔵と号す。豊原国周、2代目歌川国貞、2代目歌川国輝、安達吟光、月岡芳年の錦絵に名前がみられる。また、錦絵新聞『東京日々新聞』の彫りの大半を担当したほか、『郵便報知新聞』の一部の彫りを担当していた。 以上 （文責：築地双六館 吉田修） （文責：築地双六館 吉田修） ＜分類＞ 文明・開化 正月・節季 風俗・暮らし 出世・競争・官位・キャリア・仕事・職業 宣伝・お披露目・広報 武者・武勇・合戦・戦争・歴史 歌舞伎・芝居・役者 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0005 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 絵本役割では、与次郎兵衛を市村家橘、姫御寮を市川猿蔵が勤めている。 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0006 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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|
作品No. arcUP0007 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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|
作品No. arcUP0008 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0009 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0010 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0011 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 『歌舞伎年代記』『明治演劇史』に「四日目より団十郎が中幕の為朝を演り、繁斎は蟹十郎にかわる」とある。団十郎は３日のみ繁斎を勤めた。 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcUP0012 | ||
| 画中文字 | |||
| 組解説 個別解説 | |||
| 組備考 個別備考 | |||
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作品No. arcBK01-0038_36 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
| 所蔵者URL https://www.arc.ritsumei.ac.jp/ | ||
| 所蔵者著作権表示 Copyright © 立命館ARC. All Rights Reserved. | ||
| 所蔵者利用規定URL https://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcSG0003 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
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作品No. arcUP0005 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
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| 所蔵者利用規定URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcUP0006 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
| 所蔵者URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/ | ||
| 所蔵者著作権表示 Copyright © 立命館ARC. All Rights Reserved. | ||
| 所蔵者利用規定URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcUP0007 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
| 所蔵者URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/ | ||
| 所蔵者著作権表示 Copyright © 立命館ARC. All Rights Reserved. | ||
| 所蔵者利用規定URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcUP0008 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
| 所蔵者URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/ | ||
| 所蔵者著作権表示 Copyright © 立命館ARC. All Rights Reserved. | ||
| 所蔵者利用規定URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcUP0009 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
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作品No. arcUP0010 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
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作品No. arcUP0011 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
| 所蔵者URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/ | ||
| 所蔵者著作権表示 Copyright © 立命館ARC. All Rights Reserved. | ||
| 所蔵者利用規定URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/guide.html | ||
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作品No. arcUP0012 所蔵者名 立命館ARC 所蔵者資料No. 蔵印 | |
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