Group Description:本作は背景が続くことから〈2〉三五郎〈1〉仲蔵〈3〉菊之丞の続絵と考えられる。この三人が同座したのは安永5年度中村のみ。この時の番付を確認すると安永4.11絵本番付に三人が揃って出演する場面を確認出来、特に菊之丞と三五郎の特徴的な扮装に非常によく似た姿が確認出来る。絵本番付や評判記によれば、股野(仲蔵)の企みで河津(三五郎)が鴛鴦の血を飲み鴛鴦の姿になってしまい、雌鳥の精(菊之丞)と所作を披露するという筋のようである。本作はこの内容に合致していることから、安永4.11中村のものと考証する。なお、この前に相撲の所作、後に布晒しの所作がある。