Group Description:背景や琴が繋がることから〈4〉半四郎〈4〉幸四郎〈1〉三津五郎の続絵とわかる。この三人がが同座したのは安永4年度森田、安永7~8年度中村のみ。この時期の番付を調査すると、安永7.11中村で三津五郎と半四郎が狐の所作を披露している。本作に似た幸四郎の姿は番付では確認出来ないが、安永7.11『役者帰花』の挿絵を見ると狐の所作を見せる三津五郎・半四郎と共に琴を手元に置く幸四郎のよく似た姿が確認出来る。ただしこの時の幸四郎の役名は「秋田城之助」と表記され、そのような役柄は番付には確認出来ない。よって実際にはこのような場面の上演はなかった可能性もあるが、この興行に合わせて描かれたことは確かであると考えられるため、安永7.11中村のものと考証する。