Group Description:〈1〉仲蔵は小柄で出っ張った腹、福耳であることなどから布袋であることが、〈4〉半四郎はその装束から唐子であることが推定でき、この二枚は背景の一致から続絵であると考えられる。これを頼りに番付を確認すると、安永9.11中村座でそれぞれ布袋・唐子を演じており、非常によく似た絵が確認出来る。この所作は大評判を取ったという。本演目の正本が残っており、それによれば話の大筋はこうである。平宗盛の嵯峨野の奥の下館に徽宗皇帝が描いた唐子遊びの布袋の一軸があり、長田大墾望はそれを狙い武士達を送り込んできた。絶体絶命のところ、奇しくも軸に描かれた布袋和尚らが現れ出て、その不思議な力で窮地を救った。